コラム

ノースショアの今

ノースショアと言えばオアフ島に観光に訪れる誰もが一度は訪れる有名観光スポットのひとつといっても過言ではありません。

12世紀頃からハワイアン達が小さな集落を作ってタロ芋などを栽培して暮らしていたエリアに19世紀の終わりにハワイの王族とも親交のあったベンジャミン・ディリンガムという実業家が鉄道を建設し、ホテルやサトウキビ工場を今のハレイワ・タウンのあたりに建てたのが現在のノースショアの発展の始まりと言われていますが、21世紀の今でもワイキキやホノルルのダウンタウンとは異なる、古い商店や小さなレストランなどが醸し出すのんびりとした昔の田舎町の雰囲気が観光客にも人気でした。そんなノースショアにも毎年数多く訪れる観光客と時代による再開発の波が押し寄せているのも確かです。


マツモト・シェイブアイスもあるハレイワ・タウンの新名所「ハレイワ・ストア・ロット」 まずは2015年にハレイワ・タウンにオープンしたのがショッピングモール「ハレイワ・ストア・ロット」です。こちらに移転したノースショアの有名店と言えば、「マツモト・シェイブアイス」です。ハワイへ移民した日本人のマツモトさんが開いた小さな日用雑貨店の片隅で日本のかき氷を売り始めたのがこの店のはじまりというのは有名な話ですがそれから60年以上経った今でも人気は健在。以前の少し薄暗い雑貨店の雰囲気をガラッと変えて明るい店内に。シェイブアイス売り場も大きくなってこちらのモール内に新規オープンしました。その他にも有名ハンバーガーショップやアイランドウェアショップなどが軒を連ねており既にノースショアの観光の拠点として人気を集めています。

失われていく古き良きノースショア

こうした再開発の裏で、静かにノースショアから消えて行くものもあります。長い間ノースショアの住民に愛され、ショッピングカートを押す女の子のマークでもおなじみだった「ハレイワ・スーパーマーケット」が100年以上の歴史にピリオドを打ったのが2009年。閉店の理由はなんと経営者の高齢化と、その後を継ぐファミリーがいない、ということでした。その後マーケットの跡地は大型ドラッグストアチェーンであるロングス・ドラッグになりましたが、ローカルのストアが次々と閉店や移転に追い込まれてしまうのは時代の流れとはいえ、少し悲しいものがあります。

また観光化に伴う交通渋滞などの問題も顕在化してきており、ウミガメが見られることで有名なビーチも観光客のレンタカーやバスによる付近の交通渋滞が原因で一時ビーチ周辺が駐車禁止になるなど観光客と住民がどうやって折り合いをつけていくのかも観光地ハワイではノースショアに限らず避けられない問題となって来ています。


ハレイワのシンボルとも言える
ノースショアの入口にかけられた看板。

2015年にハレイワ・タウンにオープンした
ハレイワ・ストア・ロット

以前よりもずっと店内が明るくなったマツモトシェイブアイス。

 

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