コラム

アメリカ最南端を目指す~サウスポイント~

アメリカ合衆国の最南端が実はハワイ島にあるのをご存知でしたか?

その場所の名前はサウスポイント(South Point)、ハワイでは「岬」を意味するカラエ(Ka Lae)とも呼ばれています。

サウスポイントの緯度は北緯18度54分。

沖縄県の那覇市の緯度が北緯26度12分ですので、かなり南に位置するということがお分かりいただけるでしょう。

今回はこの観光ツアーでもなかなか行かないアメリカ合衆国最南端の地、サウスポイントをご紹介します。



~アメリカ最南端の町を通ってサウスポイントへ~

サウスポイントへはカイルア・コナからもヒロからも島の南半分を走っている11号線からアクセスすることになります。

ヒロから11号線を下って行くと、途中でナアレフ(Na'alehu)という小さな町を通ります。





ここが実はアメリカ合衆国の最南端の町と呼ばれているのですがサウスポイントはここから更に南、サウスポイントロード(South Point Road)と呼ばれる道に入り更に南下していきます。

この道の周りには人家や建物もなどもほとんどなく、目に入るのは道の両側に立っている風力発電機の柱と目の前の広がっていく水平線だけ。

ほぼまっすぐな道を水平線に向かって30分ほど下るとサウスポイントに到着します。(ちなみにこの道は舗装されておらず、レンタカーでの通行はレンタカー会社の方で走行を禁止していたり、レンタカーに付帯されている保険がカバーされない場合がほとんどですのでレンタカーで行かれる場合はレンタカー会社に確認してから行くか、自己責任で行くことになりますのでくれぐれもご注意を。)

サウスポイントから見えるのはどこまでも広がる水平線だけ。

聞こえるのはいつも強く吹いている風の音と波の音だけです。

岬の先からそっと下を見下ろすと切り立った崖の下に真っ青な海が広がり思わず足がすくんでしまうような高さですが、地元の人たちはこの高い崖から何のためらいもなく海に飛び込んで遊んでいるのをよく見かけます。



~カヌーに乗って海を渡って来た人たち~





このサウスポイントのすぐ近くにカヌー モーリング ホールズ(Canoe Mooring Holes)と呼ばれる岩に開けられた穴をいくつも見る事ができます。

これらは古代の人たちがカヌーを岸につなげておく為に開けた穴なのだそうです。

最初にハワイ諸島にやってきたのは紀元4世紀?7世紀頃、タヒチの方からやってきたポリネシア人とされています。

4世紀といえば日本でいえば大和政権が成立したといわれているのが4世紀の終わり、ヨーロッパではゲルマン民族の大移動が375年ですからそんな時代に4,400kmも離れた場所から遠く海を越えて彼らはハワイ諸島までやってきたことになります。

当時のポリネシアの人々は航海術に長けていたと考えられており、ダブル・カヌーと呼ばれる船体を2つ繋げた形のカヌーを巧みに操り南十字星や北極星を見て方向を知り、風や海流を読むことで自分たちの行くべき方向を正確に知る事ができたといわれています。

海図もない時代にエンジンもついていないカヌーだけで4,000km以上の距離を移動できるとはにわかには信じられませんが、1980年に当時のカヌーを再現したホクレア号というダブル・カヌーがハワイ?タヒチ間を現代技術を一切使わず伝統航法のみで航海していますのでそれほど当時の人々の航海術は進んでいたということになります。

長い長い航海を経てやっとハワイ島にたどりついた人たちが開けたカヌーモーリングホール。

1,000年以上も前に開けたとは思えない程はっきりと形が残っているものもあり、遥か昔のハワイアンたちの様子をしのぶことができます。

周りには本当に何もない、行くのもなかなか大変なサウスポイントですが目の前に広がる見渡す限りの水平線と岩に残る古代ハワイアンの足跡は一見の価値アリです。

ナアレフの町以降は店舗もガソリンスタンドもありませんので飲料や給油などの準備を万全にして行かれることをお勧めします。



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