コラム

ハワイの豪邸見学〜シャングリラ〜

「シャングリラ」といえば、イギリスの小説に登場する理想郷の名前ですが、実はハワイにもシャングリラと呼ばれる場所があります。オアフの高級住宅地、ブラックポイントと呼ばれるダイヤモンドヘッドにほど近い一角にまるで隠れ家のようにひっそりと建つのが通称シャングリラと呼ばれるドリス・デュークのかつての邸宅です。



ドリス・デューク~贅の限りのシャングリラ~

ドリス・デュークはタバコで一財を成したアメリカの大実業家、デューク家の一員であり、彼女の父、ジェームズ・B・デュークはアメリカ有数の大学であるデューク大学の創立者でもあるという人物。

しかしながら、ドリスが12歳の時に父親であるジェームズが亡くなったことにより、ドリスは12歳という若さにして莫大な遺産を相続する事になってしまいます。

若い頃から芸術に傾倒し世界中を旅したドリスは新婚旅行で最後に立ち寄ったハワイに魅せられ、約5エーカーの土地を購入し自身の邸宅、シャングリラの建設に入ります。

このシャングリラとよばれる邸宅、外観こそシンプルな造りですが、その内部はドリスが長年を掛けて集めたイスラミックアートで埋めつくされ、特に庭木などが左右対称に設置されたシンメトリーが美しいムガール庭園や、イランからわざわざ運ばれたという美しいタイルがはめ込まれたホワイエ、大きなバカラのシャンデリアが吊られたダイニングルームなど、正に贅の限りが尽くされています。

また、邸内のあちらこちらにさりげなく置かれている2500点にも及ぶというランプや絵皿などもすべてドリスが自ら世界中を旅して入手してきた一流の美術品ばかり。

ダイニングルームから続くラナイに出ると壁一面を飾る青いタイルとハワイの青い海が見事に調和して、当時の彼女の財力とこのシャングリラ建設に注がれた想いの強さが感じられます。



未完成のシャングリラ

ドリス・デュークは1993年に亡くなる直前までこのシャングリラの建設に情熱を注いだと言われており、一説によるとまだこのシャングリラは完成していないのだとか。

彼女の死後、シャングリラはドリス・デューク財団に寄贈され現在はホノルル・ミュージアムオブアートによる見学ツアーでのみこのシャングリラを見学することができます。

約2時間半ほどの見学ツアーは事前の予約(有料)が必要ですが、アートに興味のある人には一見の価値ありです。人気のあるツアーですのでご希望の方は早めの予約をお勧めします。



※ 記事内の情報は執筆時(2015年11月現在)のものです。



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