コラム

古代ハワイ人の心に触れる〜ヘイアウについて〜

ヘイアウ(Heiau)とは古代のハワイ人により建設された聖域、神聖な場所のことで、古代ハワイの神官達による祈祷のための寺院だったり、病を治療するための薬草園だったり、タロなどの植物を育てたり人工的な池で魚を養殖したりする場であったりと実に様々な目的で数多くのヘイアウが建設されたとされています。

19世紀初頭にキリスト教の布教に伴いヘイアウの建設は禁止され、多くのヘイアウが破壊されたりそのまま放置されたりしていたのですが、20世紀になってその存在が再発見、再評価され、今では州の史跡に指定されているヘイアウもいくつか存在します。

今回はその中から、オアフ島カイルアにあるウルポ・ヘイアウ(Ulupo Heiau)をご紹介します。



ウルポ・ヘイアウ~オアフ島最古のヘイアウ~

オアフ島の中でもビーチが美しいことで知られるカイルアのカワイ・ヌイ(Kawai Nui)と呼ばれる湿地帯にあるオアフ島最古のヘイアウといわれるのがウルポ・ヘイアウです。



このウルポ・ヘイアウは140フィート(約43m)×180フィート(約55m)、高さ30フィート(約9m)にも及ぶ巨大な石垣があり、この石垣はハワイに伝わる妖精(小人族との説もあります)のメネフネ達がわずか一晩で建設したとも言われています。

このヘイアウが位置する一帯は古くよりカロ(タロイモ)などが栽培され、養殖池で魚の養殖などもされていた豊かな土地であり、このウルポ・ヘイアウも当初は作物の豊穣を祈る儀式などを執り行う場であったとされています。



ヘイアウには敬意を持って

それがやがてこのヘイアウは戦いの勝利を祈願する場に変わってゆき、生け贄を捧げる祭祀なども執り行われていたようですが1750年にカメハメハ1世がオアフ島を統一する頃には、すでにこのヘイアウは放棄され廃れていた様です。

その後、ウルポ・ヘイアウは1950年代後半より保護・整備が進められ、(1972年にはアメリカの歴史登録財に指定)現在はヘイアウの周辺に植えられたカロ(タロイモ)やティーリーフなどの植物や、今も残るその巨大な石積みに当時の面影をうかがうことができます。

ワイキキからのアクセスもよく、観光の合間にも立ち寄れる場所ですが、このヘイアウは古くからハワイに住む人々にとっては今も信仰の場であり、レイや食べ物を供えて祈りを捧げている人を見かける事もあります。

見学の際にはくれぐれも敬意を持って訪問したいものです。


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